院長挨拶

北区西賀茂のこの地で開業致しまして、40年の月日が経ちました。

 開業当初は、虫歯治療と歯周治療が診療の中心でした。治療技術の進歩は患者様に提供する治療内容の変化と共に、日本でも口腔衛生に対する意識が高まり「予防」に対しての意識が歯科医師側にも患者様にも広まりつつあります。

 当院では、開院当初から「治療の前のハブラシ指導」を診療の前提に考え、可能な限り個人指導で、各人に合ったハブラシ方法の説明と日常生活での意識付けを行ってまいりました。

 また、同じく開院当初より患者様のリコール(定期検診のお知らせ)をすることにより、前回治療部位のチエックと衛生士によるクリーニングを行い、患者様には自身のご家庭でのハブラシ習慣の見直しを促し、再治療に至らぬ努力を惜しまず提供致して参りました。

個人に合わせた治療と、ブラッシング指導、そしてリコール。

これらの成果は患者様に歯科治療に対する「納得」と「確信」を感じて頂いたと考えています。

 

 近年、人生100年時代に突入し、口腔内に対する健康意識が変化しました。

 10代で人の永久歯列が完成して、その後80年もの間、自分の歯で咀嚼できるよう保つのは並大抵ではありません。

 また、口腔内を清潔にすることは、虫歯や口腔内のトラブルを防ぐためだけでなく、誤嚥性肺炎、風邪やインフルエンザ等の感染症、そして糖尿病や心疾患などの内科的病気の予防にも繋がることが証明されつつあります。

 口腔内に対する健康意識が変化しつつある今こそ、お口のクリーニングをご自身の健康を守るための習慣として頂きたいと考えます。

 

 以上のような当院の治療方針を皆様に知って頂き、口腔内の健康が、全身の健康への第一歩であることを共感して頂きたいと思います。

 

 

                       柴田歯科医院 院長 柴田 鉄也